家族との関わり

親と過ごす時間|意外と少ない時間をどう考えるか?

皆さんのお住まいは実家の近くでしょうか?

実家の近くに住んでいるならば親御さんと直接顔を合わせる機会は多いかもしれませんが、実家が遠方の場合にはなかなか帰省もできず、直接顔を合わせる機会も少ないかもしれません。

とくに、新型コロナウイルスの影響で帰省が難しい状況にある現在は、なおさら親御さんに会う機会は減っているかもしれません。

仕方がないとはいえ親御さんと過ごせる時間は意外と少ないものです。

親と過ごす時間

多くの方が産声をあげてから実家で両親と過ごし、進学や就職のタイミングで実家から巣立っていきます。

そのため、親と過ごす時間は実家で過ごす期間と、実家から巣立ってからの期間で考えていく必要があります。

実家から巣立つまでの期間は?

実家から巣立つタイミングは人それぞれですが、高校・大学への進学や就職などのタイミングで行われます。

巣立つタイミング親と過ごした期間・年数
高校入学・入寮0~15歳:15年
高校卒業後に就職し一人暮らし
大学入学と同時に一人暮らし
0~18歳:18年
大学卒業後に就職し一人暮らし0~22歳:22年

この巣立ちのタイミングでどのくらい実家で過ごしたかを見てみると、短い方で15年、長い方でも22年ということが分かります。

ただ、この期間には学校やバイトなど別々の場所で過ごす時間も含まれているので、実際には親と過ごした期間はすごく短くなります。

実家から巣立ってからの期間は?

では、実家を巣立ってからはどのくらいの時間を親御さんと過ごせているか考えてみます。

学生さんならまだしも、仕事や家庭がある方はなかなか実家に顔を出すことができなくなり、遠方で過ごされる方ほど親御さんと顔を合わせる回数は少なくなります。

  • 週に1度は実家に帰る
  • 月に1度は実家に帰る
  • お盆と正月に2日ずつ帰る
  • お盆だけ2日帰る

ちなみに、これらの帰省の頻度を年間の日数にすると下のようになります。

親御さんに会う頻度1年間に会える日数
週に1度52日
月に1度12日
お盆と正月に2日ずつ4日
お盆だけ2日2日

週に1度の帰省でも52日しかなく、1年間で2ヵ月も顔を合わせていないことが分かります。

人が元気に過ごすことができる期間

ここで、人が元気に過ごし、通常の生活を送ることができる期間を考えてみます。

厚生労働省では「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」として健康寿命というものを発表しています。

日本の健康寿命は「男性:72.68歳 女性:75.37歳(厚生労働省 令和1年)」となっており、この年齢から現在の年齢を引くことで、自分があとどのくらい元気に生活できるかを予測することができます。

ちなみに平均寿命というものもありますが、平均寿命は人が生存する平均年数で死ぬ間際に病院や介護施設で過ごす期間も含まれるため、人が元気に通常の生活を送っている期間を考えるときには健康寿命を用います。

日本の平均寿命は「男性:81.41歳 女性:87.45歳(厚生労働省 令和1年)」となっています。

厚生労働省の令和1年の発表では、健康寿命「男性:72.68歳 女性:75.37歳」、平均寿命「男性:81.41歳 女性:87.45歳」となっており、男性で約10年、女性で約12年の違いがあります。

自分の親が元気に過ごしていられる期間

人が元気に過ごし通常の生活を送っている期間である健康寿命を参考に、自分の親があとどのくらい元気に過ごしてくれるかを予測します。

計算は簡単で、厚生労働省で発表されている健康寿命から親御さんの今の年齢を引くだけです。

父親が元気な期間(予測) = 72(健康寿命) - 父親の年齢

母親が元気な期間(予測) = 75(健康寿命) - 母親の年齢

ちなみに、計算結果はあくまでも平均健康寿命から算出した予測であるので、もっと長く元気に活動される方も多くいらっしゃいます。

意外と少ない親と過ごせる時間

1年間に親御さんと会える回数や親御さんの健康寿命を考え、顔を合わせて同じ時間を過ごせる日数が意外と少ないことを実感します。

仮に、70歳の両親が遠方の実家で元気に過ごされているとします。

ただ、日本の厚生労働省での健康寿命は「男性:72.68歳 女性:75.37歳」であり、父親はあと2年程度、母親はあと5年程度で健康寿命を終えることになります。

つまり、それから先は健康上の問題で日常生活が制限される可能性があるということです。

ずっと健康に過ごしてくれればよいのですが、認知症によって介護施設に入居するかもしれませんし、大病をして病院に入院するかもしれません。

この父親が2年、母親が5年という期間に先ほど表にした1年間に親御さんに会う日数を当てはめると下の表のようになり、週に1度会っていたとしても1年もないことが分かります。

親御さんに会う頻度1年間に会える日数父親
(2年)
母親
(5年)
週に1度52日104日260日
月に1度12日24日60日
お盆と正月に2日ずつ4日8日20日
お盆だけ2日2日4日10日

後悔しない親との過ごし方

厚生労働省が平均寿命や健康寿命を発表していますが、実際に自分の親がその統計に合わせて身体が変化するかどうかは分かりません。

人生100歳時代に突入した現在、健康な状態で病気もせずに長生きされる方も多くいらっしゃいます。

ですが、気づいたときには親御さんが認知症になっていたり、脳卒中で倒れて麻痺が残ったりということも絶対にないとは言えません。

親に医療や介護が必要になってからいろいろなことをしてあげることももちろん大切ですが、健康なうちに一緒に買い物に行ったり、食事や旅行に行ったりして共に過ごすことも大切なことです。

親が動けなくなってから「あれをしておけばよかった」「これをしておけばよかった」とならないように親との交流を大切にしていきましょう。

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