メモ

個人事業主の「経費」|会社員も経費あるのに理不尽だ!!

通勤時にかかる交通費、サラリーマンなら自費で賄い、個人事業主なら経費で売上から差し引く。。。

どちらも仕事をするためにかかった費用なのに、この差別は何なのでしょう???

会社員も個人事業主と同じように「経費」という概念を持たせるべきだと思いますがいかがなものでしょう???

収入の申告

そろそろやってくる確定申告の時期。

自営業(個人事業主)の方は、青色申告書や白色申告書などの書類を作り、ご自分が1年間に得た収入を申告して、それに対しての税金を支払います。

会社勤めの方は、その申告を年末調整という形で済ませてしまうので、確定申告の仕組みを分からない方が多いのではないでしょうか?

会社員が行う「年末調整」

会社勤めの方は1年間の収入の申告を個人で行わず、「年末調整」によって会社にしてもらっています。

会社勤めを経験したことがある方は、年末に生命保険や個人年金、住宅ローン控除などの書類を提出されたことがあると思います。

この作業が年末調整になります。

月々の給料からは、自動的に前年度の税金が引かれるようになっていますが、この支払った税金が納めすぎている場合や不足している場合があります。

このことを年末調整において、必要な書類を提出することで、計算してもらいます。

税金を納めすぎていた場合

生命保険や個人年金、住宅ローン控除などによる調整によって、税金を納めすぎていた場合には、還付金としてお金が返ってきます。

ほとんどの場合が、多少なりともお金が返ってくる形になります。

税金が不足していた場合

年末調整によって、税金の支払いが不足していた場合には、追加で税金を納めなくてはいけなくなります。

個人事業主が行う「確定申告」

自営業(個人事業主)の方は、会社勤めの方と違い、売上・経費などの計算をすべて自分で行わないといけません。

1年間の事業にかかるお金の動きを帳簿につけて、いくらの収入があったかを計算し、「確定申告」として申告します。

この申告により、必要な税金を支払います。

収入の調整

会社員の場合は、会社がきっちり計算するので、何もすることはありません。

言い換えれば何もすることができません。

ですが、自営業の場合は、売上から経費を引いた額を収入として申告します。

そのため、軽費を増やすことで収入を調整することができます。

経費の中身

ちなみに、経費には何を入れることができるのでしょうか?

例として挙げると、

  • 仕事に使用する車代
  • 仕事に使用したガソリン代
  • 仕事に関係する外食費
  • 仕事に使用する衣服代
  • 仕事に関係する出張費用  など

など、仕事に関係さえしていれば、そのほとんどを経費として計上することができます。

つまり、うまくこの制度を利用すれば、収入をどんどん下げることができます。

多くの売上、小さな利益

軽費によって、減らすことのできる収入。

自営業の方にとっては、とても便利な制度です。

仮に500万円の売上があっても、必要な経費が400万円かかったと申告すれば、100万円の収入になります。

つまり、税金は100万円の利益に対してかけられることになるわけです。

自営業の方が、高い車に乗っているのは、軽費に計上し、売上を減らしているからです。

会社員と自営業の大きな差

会社員と自営業の方には大きな差があります。

それは、「経費」を計上できるかどうか?

この差は本当に大きいです。

先ほど例として挙げた500万円の売上で経費が400万円の個人事業主は、収入を100万円で計上できるので、税金は100万円に対してかかります。

ですが、500万円の総収入がある会社員はそうはいきません。

500万円から生命保険などの控除を引いた額に税金が課せられます。

もちろん、その控除額は400万円もあるわけがありません。

会社員の経費はどうなる?

会社員には、仕事に関係する経費はないのか?

これは、仕入れなどにかかる費用はありませんが、その他は自営業の方と同じです。

下に自営業の方の経費で計上できるものを記載しましたが、会社員も同じように費用はかかっています。

  • 仕事に使用する車代
  • 仕事に使用したガソリン代
  • 仕事に関係する外食費
  • 仕事に使用する衣服代
  • 仕事に関係する出張費用  など

それなのに、会社員は稼いだら稼いだだけ税金をとられます

通勤に車が必要でも、それは経費にはあたりません。

あくまで、税金を引かれたあとの給料から購入しなくてはいけません。

こんなの理不尽極まりないことです。

以前は、会社員にもいい部分があった

以前は、それでも、社会保障制度がしっかりしていて、退職金や年金もしっかりもらえたので、会社員の方がいい部分もありました。

ですが、今の時代は、退職金がまともにもらえるなんてそうそうありません。

しかも、年金制度も崩壊して、定年がこれから70歳や75歳まで伸びていくはずです。

これだと、自営業で毎年経費で豪遊していた方がかなりお得です。

社会保険にも経費制度を

社会保険に、自営業のように経費制度を導入すれば、国の税収はますます少なくなり、国の財政は破綻するかもしれません。

ただ、すでに破綻しているようなものです。

昔と違い、今は昇給もなく、長く働いても年収300万円という壁を超えることができない方がたくさんいます。

このような状態だからこそ、若い人たちは会社勤めなんてばからしいと、さらに働きたくなくなっています。

現代の子供たちのなりたい職業の上位に「Youtuber」が入っているのは当たり前のことです。

社会保険にも経費制度を導入するのか、もしくは自営業の経費のあり方を見直すのか、しっかり見直してほしいと思います。