組織の管理

職場で絡みたくない「ヒラメ職員」の生態とは?

「ヒラメ職員」という言葉を聞いたことがありますか?

職場で上司のご機嫌ばかりうかがい、部下やまわりのスタッフのことよりも自分の保身や出世のことばかり考えているような職員のことを言います。

魚のヒラメは上にしか目がなく、常に上を見ている状態であることからできた言葉なのですが、このヒラメ職員と関わるととっても面倒くさいことになります。

今回は、職場におけるヒラメ職員の生態についてまとめていきます。

ヒラメ職員の特徴を知り、自分自身がそのようにならないようにしましょう。

ヒラメ職員の生態

ヒラメ職員とは、職場で上司のご機嫌ばかりうかがい、部下やまわりのスタッフのことよりも自分の保身や出世のことばかり考えているような職員のことです。

これだけでは少し分かりづらいと思うのでチェックシートを作成してみました。

ご自身やまわりの気になる職員をチェックしてみましょう。

上司への対応と部下への対応で態度が変わる
まわりからの評価以上に自己評価が高い
自分よりあとに入職した職員は、職種に関わらず自分より下だと思っている
自分がミスをしたときにはまわりがフォローするのは当たり前と思っている
他人がミスをしたときにはフォローをほとんどしない
都合が悪くなると激しく怒りだす
雑務はせず目立つ仕事をやりたがる
自分に甘く他人に厳しい
上司の意見には絶対服従
部下の意見は却下することが多い

10個のチェック項目がありますが、個数によって以下のようになります。

0個:ヒラメ度数 0%
まったくヒラメ職員の心配はなさそうです。職場に関わらずプライベートでも良い関係を築いていきましょう。
1~3個:ヒラメ度数 30%
人間誰でも少しはヒラメ職員の素質があるものなので、そんなに注意する必要はないと思います。一緒に仕事をするときなど気を付けるとよいと思います。
4~6個:ヒラメ度数 60%
ほぼヒラメ職員です。年齢を重ねるたびに完全体のヒラメ職員に近づくので、役職がついたときなどは注意が必要です。
7個以上:ヒラメ度数 100%
完全体のヒラメ職員です。あなたがもしこのヒラメ職員よりも仕事ができる人ならば、すでにこの職員と揉めているのではないでしょうか?関わっても何も得なことはないので、できるだけ距離を保ち関わらないようにしましょう。

どのような職員がヒラメ職員になりやすいのか?

ヒラメ職員になりやすいのは仕事ができないのに出世欲が強い職員です。

そのような職員は少ない自分の知識を大きく見せ、さも自分がすごくできているかのように見せることで人の上に立とうとします。

それと同時に自分の出世の邪魔になりそうな職員に対しては、その職員の評価を下げようと邪魔をします。

「自分の評価を上げ、他の職員の評価を下げる」、このやり方で職場においての自分の地位を確立させようとします。

この手のヒラメ職員は自分の地位を脅かす人事的な職場内の環境の変化を嫌い、とくに中途で入職した管理職候補などの職員には敵対心を強く持ちます。

これらの行動は環境の変化に対応できないことや自分の能力への自信のなさから起こるものです。

ヒラメ職員でも職場で生き残っていける理由

職場に悪影響なヒラメ職員なのですが、どのような職場にも必ずいてなぜか普通に働いています。

これだけ大きな害があるのなら大きな問題になり職場に入れなくなりそうなのですが…なぜでしょうか?

その理由は職場のオーナーや上司がヒラメ職員の本質に気付けていないことにあります。

オーナーや上司から見るヒラメ職員は、自分の考えやビジョンに賛同し激しくアピールをしながらついてきてくれるひたむきな職員として目に映ってしまいます。

そうなってしまうと、ヒラメ職員が裏で何かしていたとしてもなかなか問題になることが少なくなってしまいます。

それだけヒラメ職員が要領よくうまく立ち回っているということでもあります。

ヒラメ職員との付き合い方

ヒラメ職員との付き合い方はこちらがどう対応していこうかということではなく、ヒラメ職員にとってあなたの存在が「プラス」になるかどうかにあります。

もちろんプラスになるのであれば、すり寄って仲間に引き入れたり利用しようとしたりすると思います。

ただ、ヒラメ職員にとってあなたの存在が邪魔な存在であるのならば、ヒラメ職員からは攻撃対象として認識されることになります。

そのため、できる限り関わらないのが一番の付き合い方になります。

職場において、関わらないというのは難しい部分が多いと思いますが、とにかく目をつけられない、深入りしない、波風を立てないということが重要です。

もしもヒラメ職員に目をつけられたときには…

ヒラメ職員はあなたを落とし入れることが目的であり、そのことに対して当たり前のように行動してきます。

ヒラメ職員の心の中はあくまでも自分に正義があり、悪を倒している前提で行動していることを理解する必要があります。

そのため、同じ土俵で争いをするのではなく、毅然とした態度で相手にしないことが一番大切です。

そうすることでヒラメ職員も打つ手がなくなっていきます。

ヒラメ職員になってしまわないために

誰でも自分がヒラメ職員になんてなりたくないし、そうだとは思わないかもしれません。

ただ、自己評価と他社評価は異なります。

自分はそう思っていなくても、まわりから陰では「あいつはヒラメ職員だ」なんて言われてるかもしれません。

だからこそ、日頃から自分でヒラメ職員になっていないかのセルフチェックをすることが重要です。

自分を客観的に見直す癖を持ち、職場にヒラメ職員がいるのであれば、その職員を反面教師にし自分がそうならないように注意することが大切です。

表面上だけで付き合ってもらうだけの職員ではなく、本当に慕われる職員になれるように努力しましょう。

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