病院受診

病院でもらう2つの領収書|診療明細書・診療費請求書をわかりやすく解説!!

病院を受診し診察料を支払うと「診療費領収書」と「診療明細書」の2つの書類をもらいます。

この2つの書類はスーパーのレシートのようなもので、病院を受診した際に行った医療の内容と、それに対して診察料の内訳が記載されています。

ただ、この2つの書類に記載されている内容は、素人が見てもまったく理解ができません。

そこで、今回は病院を受診すると渡される「診療費領収書」と「診療明細書」について、その見方を詳しく解説していきます。

診療明細書と診療費請求書の見方

病院で会計を済ませると、「診療費領収書」と「診療明細書」を渡されます。

診療費領収書は受診にかかった医療費を記載したもので、診療明細書はかかった医療費について、各項目ごとの診療内容や処方された薬などの名前と、その診療報酬の算定の詳細が記載されています。

医療費の「領収証・明細書」についてわかりやすく解説|診療明細書と診療費請求書の見方
引用:メイテック健康保険組合

「○○点」の意味

診療費領収書や診療明細書では、各項目の診療報酬が「○○円」ではなく「○○点」という形式で記載されています。

この”点”という形式は、診療報酬において用いられている単位で、「1点=10円」で計算されます。

つまり、10点なら100円、50点なら500円、100点なら1,000円という計算になるということです。

診療費領収書ではすべての項目の欄がありますが、項目の欄に点数の記載があれば、その項目の医療行為を行ったということになります。

2つの書類の考え方

診療費領収書は各項目ごとの医療費の記載、診療明細書は診療内容や薬などの記載が行われていますが、そのように説明されてもいまいちピンときません。

そのような場合には、スーパーの品物に例えてみると分かりやすいです。

スーパーで下の表にまとめた品物を購入したとして、これを診療費領収書と診療明細書を作る要領でまとめてみます。

項目品目金額合計
魚類刺身
あさり
8切れ
200g
300円
200円
500円
肉類豚肉
鶏肉
500g
450g
500円
350円
850円
野菜類キャベツ
ナス
1玉
3本
150円
250円
400円
フルーツ類リンゴ
みかん
5個
6個
400円
300円
700円
2,450円

この内容を診療費領収書と診療明細書にまとめるとすると、診療費領収書では大まかな項目と全体の金額を関単に見やすいようにまとめられ、診療明細書では各項目の詳細な内訳が確認しやすいようにまとめられます。

診療費領収書でのまとめ方

診療費領収書では下のようなまとめ方になり、大まかな項目とそれにかかる費用と合計が表示されます。

項目合計
魚類500円
肉類850円
野菜類400円
フルーツ類700円
2,450円

診療明細書でのまとめ方

診療明細書では下のようなまとめ方になり、それぞれの項目の中身と詳細な金額が表示されます。

項目品目金額
魚類刺身
あさり
8切れ
200g
300円
200円
肉類豚肉
鶏肉
500g
450g
500円
350円
野菜類キャベツ
ナス
1玉
3本
150円
250円
フルーツ類リンゴ
みかん
5個
6個
400円
300円

診療費領収書の中身

診療費領収書には、実施された診療行為を項目ごとにまとめたものが記載されています。

その項目についての内容をまとめました。

初・再診料・診察に関するお金
・休日や病院の診療時間外に診察をしてもらった際の割増料金
医学管理等・特殊な病状の場合に追加で徴収される割増料金
在宅医療・自分の家で診察、治療を行った際のお金
投薬・医師が患者様の病状に合わせて薬を選んでくれたときのお金
注射・注射をしてもらったときのお金
処置・体の症状に対して行う簡単な治療に関するお金
・すり傷の治療
・やけどの治療
・浣腸
・魚の目、たこの治療
・リハビリでの電気治療
・手術の必要のない骨折へのギブスの作成 など
手術・体の症状に対して行う複雑な治療に関するお金
・切り傷、刺し傷への縫合
・傷口を開く必要がなくても、折れた骨を動かして元の位置で固定する必要がある骨折
・傷口を開き、折れた骨を元の位置で固定する必要がある骨折
・爪白癬において爪を除去する治療 など
麻酔・痛みの症状に対して ”麻酔薬” を使用した治療をしたときのお金
検査・体の症状や病状に合わせて行った検査に関するお金
・検尿
・採血
・心電図
・超音波(エコー)検査
・胃カメラ  など
画像診断・レントゲンに関する検査に対してのお金
リハビリテーション・リハビリテーションを受けたときのお金
精神科専門療法・精神科で行う専門的な治療にかかるお金
放射線治療・放射線治療を行った際のお金
病理診断・組織を採取し病理診断を行った際のお金
入院料等・入院に関するお金

診療明細書の中身

診療明細書は、診療内容や薬などが記載されています

医療施設で実施される診療行為とは、採血や処置、レントゲン検査や手術などになりますが、これらを詳細にしたものが上の表での「品目・量・金額」などに当たり、実際には以下に記載したような感じになります。

項目金額
創傷処置100㎠未満52点
鶏眼・胼胝処置170点
創傷処理長径5㎝以上10cm未満1,680点
運動器リハ(Ⅰ)1単位185点
CT撮影
(16列以上64列未満)
電子画像管理加算
コンピューター断層診断
1020点
450点

保険適用・保険適用外・ 自費

診療費領収書には「保険適用・保険適用外・自費」などの欄があります。

この3つは、行った診療が医療保険の適用になっているかどうかを表しています。

日本では、昭和36年から医療保険制度が整備され、国民は ”医療保険” に加入することが原則となり、病院を受診するときには「健康保険証」を提示することで一部の負担金で医療を受けることができるようになりました。

診療費領収書において、医療保険の適用になるものは「保険適用」の欄に、医療保険の適用にならないものは「保険適用外」に、医療保険を使用しないものは「自費」の欄に金額が記載されるようになっています。

保険適用医療保険の適用になるもの
保険適用外医療保険の適用にならないもの
自費医療保険を使用しないもの

保険適用

病院を受診した際に医療保険の適用になるものは、風邪などの病気や捻挫や骨折などのケガ、悪性腫瘍の治療など、患者様の身体に対して検査・治療が必要と認められるものです。

保険適用:診察代の一部を支払う

保険適用外

病院を受診したとしても医療保険の適用にならないものは、健康診断などの健康な状態な方が受ける検査や自分が綺麗になるために行う美容整形などです。健康診断については、医療保険の適用になりませんが、もし健康診断で何か病状が発見されたときには、その先に行う検査・治療は医療保険の適用になります。

保険適用外:診察代の全額を自分で支払う

自費

病院で手術や入院をしたことの証明するために、診断書を記載してもらうときなどにかかる金額にあたります。

自費:診察代の全額を自分で支払う

診療明細書と診療費請求書の見方:まとめ

病院を受診し診察料を支払うと渡される「診療費領収書」と「診療明細書」の2つの書類は、病院に勤務している方でも医療事務の職種でもない限り詳細なところまで理解できる方はいません。

ただ、この書類は自分にどのような医療行為が行われたかを表す大切な書類なので、少しぐらいは興味を持つことは大切なことです。

今回まとめた記事を参考に、渡された「診療費領収書」と「診療明細書」をぜひ確認されてみてください。