病院受診

病院受診の代表的な3つの症状とその診察料を紹介

人は、生活の中で病気になったり怪我をしたりして、病院を受診することがあります。

その中でも、特に多い受診理由が下の3つになります。

  1. 風邪をひいたときの病院受診
  2. 擦り傷・切り傷の治療のための病院受診
  3. やけどの治療のための病院受診

今回は、この3つの病状や症状について診察のながれや診察料、また、診察料がどのように計算されているのかを説明していこうと思います。

風邪(かぜ)

「風邪」は、ライノウイルスやアドのウイルス、RSウイルスなどのウイルスに感染することで引き起こされます。

感染経路は、原因となるウイルスが空気の通り道である鼻や喉です。

ウイルスが鼻や喉に付着し炎症を起こすと、約5~6日の潜伏期間を経て、痛みや鼻水などの症状を引き起こします。

  • くしゃみ
  • せき
  • のどの痛み
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 寒気
  • 発熱
  • 頭痛  など

ちなみに、風邪に対する特効薬はなく、症状に合わせた薬(解熱剤や鼻水止め、去痰剤など)を飲む対症療法が治療の基本になります。

薬には、風邪は別に「感冒(かんぼう)」と言う呼び方があり、「総合感冒薬」は風邪薬のことを表しています。

風邪の診察

風邪で、病院受診をした際の診察のながれを会話形式で記載してみました。

ひどい風邪症状もなく、検査の必要がなければ、以下のようなながれの診察になります。

今日はどうされましたか?

熱があって、頭が痛くて、咳(せき)が出てきついです。

そうですか。

まずは、喉(のど)を見てみましょうか。

はい、口を開けて~。

あ~、喉(のど)も結構腫れてますね~。

次は、胸の音を聴きますよ~。

胸はゼーゼーはいってないですね。

風邪の症状なので、お薬出しますね 。

薬のアレルギーなどないですか?

とくにはありません。

では、粉薬と解熱剤、抗生剤と咳止めのお薬を出しておきますね。

ありがとうございました。

風邪を一瞬にして治す特効薬はないため、カゼのときの診察は、症状を聞き、その症状に合わせた薬を処方して終わりか、ひどい場合には抗生剤の点滴をするぐらいになります。

処方される薬についても、症状に合わせたものを処方するので、頭が痛いなら頭痛薬、せきが出るならせき止め、高熱があるなら解熱剤、という具合にその方に合わせた薬が処方されます。

  • 風邪   ➡ 総合感冒薬(粉薬)
  • 頭痛   ➡ 頭痛薬
  • 高熱   ➡ 解熱剤
  • 咳    ➡ 咳止め
  • 喉の痛み ➡ 抗生剤

風邪の診察料

風邪で病院受診した際のながれと会計情報をまとめました(3割負担の場合)。

受 付
0円

診察(薬の処方)
初診料288点 2,880円
処方せん料68点 680円

会 計
2,880+680=3,560円
健康保険証の提示で3割負担なので
3,560×3/10=1,068円

薬局へ処方せんを持っていく

薬局で薬の会計
薬の代金は種類と量で異なる
1,000~2,000円ぐらい

「病院やクリニックの会計」+「薬の会計」
=1,050+1,000~2,000
=約3,000円

風邪のときの診察料は、薬代まで合わせて約3,000円程度だということが分かります。

※医師の診断により、必要な検査が生じた場合には、診察料や薬代は変化します。

擦り傷・切り傷

「擦り傷・切り傷」は、怪我の中で最も多いものです。

”擦り傷” は擦過傷(さっかしょう)とも言い、転んだときなどに起こる体の皮膚の一部を擦りむいた状態の浅い傷のことで、よく膝や肘で起こします。

”切り傷” は包丁やナイフなどの刃物で皮膚が切れた傷のことを言います。

どちらの場合も、その傷から細菌などが入れば、感染して化膿してしまうことがあるので、適切な治療が必要です。

擦り傷・切り傷の診察

擦り傷・切り傷で、病院受診をした際の診察のながれを会話形式で記載してみました。

ひどい傷でなければ、以下のようなながれの診察になります。

今日はどうされましたか?

散歩中につまずいて倒れてしまって、膝をすりむてしまいました。

そうですか。

少し見させてくださいね~。

この程度なら、消毒とガーゼぐらいでよさそうですね。

軽く消毒してガーゼをつけますので、明日また処置に来てください。

※医師から看護師に膝の処置を指示する。
※傷が大きい場合には、抗生剤などの薬の処方がされる。

擦り傷・切り傷の診察では、どのくらいの傷の深さか、異物が傷口に混入していないかを診ます。

もしも、砂や泥などの異物が傷口についていた場合には、残したままだと、そのまま皮膚が盛り上がってくるので、しっかりと洗い流さないといけません。

また、傷が深ければ傷口を縫う必要があります。

傷口が汚れている

傷口が砂や小石などで汚れている場合には、治療の前にまずはこの汚れをこすり落とします。すり傷の場合には、汚れが皮膚に食い込んでいることが多いので結構痛いです。

傷口が深い場合

傷口が深い場合には、そのまま処置をしても傷口がふさがりません。そのため、消毒したあとに針と糸で傷口を縫い合わせます。この縫い合わせは、医療用ホッチキスでする場合もあります。

擦り傷・切り傷の診察料の考え方

擦り傷・切り傷の治療は、傷の大きさ深さで診察料が変わります。

もちろん、傷が大きかったり、縫う必要があったりした場合の方が診察料は高くなります。

ちなみに、傷を縫う必要がない場合には、傷の大きさに対する金額で診察料を計算し、傷を縫う必要がある場合には、傷の深さと縫合の長さによって診察料を計算します。

① 傷の大きさに対する診察料

傷の大きさに対する診察料は、処置をする広さで金額が設定されています。

この場合の広さとは、傷の大きさではなく包帯を巻いた広さや軟膏をぬった広さになります。

また、2か所以上の傷を処置する場合には、別々に広さを計算するのではなくすべての傷の広さを合計して計算します。

傷の大きさ 医療費 3割負担
100㎠未満 450円 135円
100㎠以上500㎠未満 600円 180円
500㎠以上3,000㎠未満 900円 270円
3,000㎠以上6,000㎠未満 1,600円 480円
6,000㎠以上 2,750円 825円

傷を覆う包帯・ガーゼの広さごとの金額設定は、その広さによって450円~2,750円の範囲で決められています。

この金額を3割負担になおすと、135円~825円の金額になります。

② 傷の深さと縫合の長さに対する診察代

傷を縫う場合の診察料は、傷の深さと縫合する長さで金額が設定されています。

この場合の深さは、浅い傷と深い傷の2種類で分けられます。

浅い傷とは”筋肉や臓器にとどかない深さ”であり、深い傷とは”筋肉や臓器にとどく深さ”になります。

  • 浅い傷 ⇒ 筋肉や臓器にとどかない深さ
  • 深い傷 ⇒ 筋肉や臓器にとどく深さ

浅い傷(筋肉や臓器にとどかない程度の傷)への縫合の長さ
縫合の長さ医療費3割負担
長径5cm未満4,700円1,410円
長径5cm以上10cm未満8,500円2,550円
長径10cm以上13,200円3,960円

浅い傷への縫合への金額設定は、4,700円~13,200円の範囲で決められています。

この金額を3割負担になおすと、1,410円~3,960円の金額になります。

深い傷(筋肉や臓器にとどく傷)への縫合の長さ
縫合の長さ医療費3割負担
長径5cm未満12,500円3,750円
長径5cm以上10cm未満16,800円5,040円
長径10cm以上
 ・頭頚部で長径20cm以上
 ・その他

71,700円
20,000円

21,510円
6,000円

深い傷への縫合への金額設定は、12,500円~71,700円の範囲で決められています。

この金額を3割負担になおすと、3,750円~21,510円の金額になります。

擦り傷・切り傷の診察料

擦り傷・切り傷で病院受診した際のながれと会計情報をまとめました(3割負担の場合)。

受 付
0円

診察(薬の処方)
初診料288点 2,880円
処方せん料68点 680円

傷の処置・縫合

包帯・ガーゼでの処置のみ
450円~2,750円

縫合(浅い傷)
4,700円~13,200円

縫合(深い傷)
12,500円~71,700円

病院の会計

包帯・ガーゼでの処置のみ
2,880+680+450~2,750
=4,010~6,310円
3割負担:1,203~1,893円

縫合(浅い傷)
2,880+680+4,700~13,200
=8,260~16,760円
3割負担:2,478~5,028円

縫合(深い傷)
2,880+680+12,500~71,700
=16,060~75,260円
3割負担:4,818~22,578円

薬局へ処方せんを持っていく

薬局でお薬の会計
薬の代金は種類と量で異なる
1,000~2,000円ぐらい

「病院の会計」+「薬の会計」

包帯・ガーゼでの処置のみ 
=1,203~1,893+1,000~2,000
=2,000~4,000円ぐらい

縫合(浅い傷)
=2,478~5,028+1,000~2,000
=3,500~7,000円ぐらい

縫合(深い傷)
=4,818~22,578+1,000~2,000
=6,000~25,000円ぐらい

擦り傷・切り傷のときの診察料は、深い傷の縫合だと3割負担でも結構高くなりますが、筋肉や臓器に届く深さの傷というのはなかなか見るものではありません。

そのため、多くの場合、簡単な処置か浅い傷への縫合になります。

そう考えると、だいたい2000円~7000円の診察代だということが分かります。

※医師の診断により、必要な検査が生じた場合には、診察料や薬代は変化します。

熱傷(やけど)

「やけど」とは、熱い液体や金属、火などが接触することによって皮膚が障害された状態のことを言います。

医療的な言い方をすれば、”熱傷”という言葉になります。

やけどは、その発症原因でいくつかの種類がに分けられ、低温熱傷、電撃傷、化学熱傷などがあります。

  • 低温熱傷:44~50℃程度の低温が長時間接触することで起きる
  • 電撃傷 :電流によって起きる
  • 化学熱傷:薬品によって起きる

それぞれ、深さや範囲の程度によって命に関わることもあるので医療機関での治療が重要になります。

また、やけどはその深さによっても分類され、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階があります。

Ⅰ度からⅢ度になるにつれて、やけどの程度はひどくなり、Ⅲ度の場合には神経まで損傷してしまうので、痛みを感じないことが特徴です。

  • Ⅰ度:日焼けと同じように皮膚に赤みが出る
  • Ⅱ度:水ぶくれができ、ヒリヒリした痛みを伴う
  • Ⅲ度:皮膚に血の気がなくなりロウのように白くなったり、炭のように黒くなったりする

熱傷の診察

やけどで、病院受診をした際の診察のながれを会話形式で記載してみました。

ひどいやけどでなければ、以下のようなながれの診察になります。

今日はどうされましたか?

揚げ物をしているときに腕に油をこぼしてしまってやけどをしました。

そうですか。

少し見させてくださいね~。

結構ひどいですね~。

消毒をしてガーゼをつけますので、明日また処置に来てください。

※医師から看護師にやけどの処置を指示する。
※やけどがひどい場合には、抗生剤などのお薬の処方がされる。
※上のやりとりはあくまで軽いやけどの場合です。やけどの範囲が広い、状態が悪い場合には、救急病院での対応になります。

熱傷の診察料の考え方

病院でやけどの処置をしてもらう場合の診察料は、処置をする広さで医療費が設定されています。

この場合の広さとは、やけどの大きさではなく包帯を巻いた広さや軟膏をぬった広さのことです。

また、2か所以上のやけどを処置する場合には、それぞれ広さを計算するのではなく、全部のやけどの処置の広さを足して計算します。

傷を覆う包帯・ガーゼの広さごとの医療費

処置の広さ医療費3割負担
100㎠未満1,350円405円
100㎠以上500㎠未満1,470円441円
500㎠以上3,000㎠未満2,250円675円
3,000㎠以上6,000㎠未満4,200円1,260円
6,000㎠以上12,500円3,750円

やけどを覆う包帯・ガーゼの広さごとの金額設定は、その広さによって1,350円~12,500円の範囲で決められています。

この金額を3割負担になおすと、405円~3,750円の金額になります。

熱傷の診察料

熱傷で病院受診した際のながれと会計情報をまとめました(3割負担の場合)。

受 付
0円

診察(お薬の処方)
初診料288点 2,880円
処方せん料68点 680円

やけどの処置
包帯・ガーゼでの処置
1,350~12,500円

病院の会計
2,880+680+1,350~12,500円
=4,910~16,000円
3割負担:1,473~4,800円

薬局へ処方せんを持っていく

薬局で薬の会計
薬の代金は薬の種類と量によって異なる
1,000円~2,000円ぐらい

「病院の会計」+「薬の会計」

小さいやけどの場合:3,000円ぐらい

大きいやけどの場合:7,000円ぐらい

やけどの診察料は、小さいやけどの場合には3,000円程度、大きいやけどの場合には7,000円程度だということが分かります。

ただ、大きいやけどの場合は、その後の治療も含めて大きな病院に救急搬送されることもあるので、一概にこのようにはいきません。

※医師の診断により、必要な検査が生じた場合には、診察料や薬代は変化します。

まとめ

今回は、病院やクリニックで多い受診理由の3つについて、受診のながれや診察料をまとめました。

  1. 風邪をひいたときの病院受診
  2. 擦り傷・切り傷の治療のための病院受診
  3. やけどの治療のための病院受診

この3つの診察料は、

  • 風邪      ➡ 約3,000円
  • 擦り傷・切り傷 ➡ 約2,000~7,000円
  • 熱傷      ➡ 約3,000~7,000円

と、なりそうです。

あくまでも医師の診察による指示によるので、多少変化はあるとは思いますが、参考にされてください。