雑記

大塚家具がヤマダ電機に行った『第三者割当増資』とは?これによって2社の関係はどう変わる?

父と娘のお家騒動で世間をにぎわせていた大塚家具。

その大塚家具が、ヤマダ電機と業務提携を行ったみたいです。

業務提携の形は「第三者割当増資」

この第三者割当増資とはどのようなことをするのでしょうか?

第三者割当増資とは?

「第三者割当増資」とは、ある会社が新たに発行した株式を、特定の第三者に購入してもらうことです。

これを行うことにより、株式を発行した会社は決まった金額を調達することができ、株式を購入した第三者は、その会社に対して株式の割合に応じた権限を持つことになります。

メリット

第三者割当増資のメリットは、第三者からお金を借りるわけではなく、新しく発行した株式を購入してもらうことにあります。

特定の第三者が新しく発行した株式を購入するので、会社にはまとまった資金が入ります。

また、この入ってくるまとまった資金は、借りて作ったわけではありません。

そのため、返す必要もありません。

会社の評価は、資本金で決まるので、大量の株を購入してもらえるというのは、会社の評価が高まるということになります。

デメリット

いいことだらけのような第三者割当増資ですが、もちろんデメリットもあります。

株式会社は、株式を多く持っている人が会社に対して権力を持つことになります。

第三者割当増資をしてしまうと、新しく大量に株式が増えてしまうので、今までたくさん株式を持っていた人の持ち株の比率が下がってしまうことになります。

つまり、新たに株式を購入した第三者の会社への影響力は大きくなり、もともと株式を持っていた人の会社への影響力は小さくなってしまいます。

第三者割当増資を行ったときの持ち株比率の変化

下の表では、会社の全部の株式が1000の状態から、第三者割当増資を行い、株式を400増やしたときの持ち株比率の変化を表しています。

Aの持ち株比率は60%から43%に、B・C・Dの持ち株比率は10%から7%に減少していることが分かります。

全株数1000比率+4001400比率
60060%60043%
10010%1007%
10010%1007%
10010%1007%
10010%1007%
第三者40029%

身売りを行った大塚家具

第三者割当増資と言えば聞こえはいいですが、実際は、第三者に自社株を購入してもらい、自分の会社の経営を安定させるかわりに、一部の権力を渡す行為になります。

実質、身売りと同じです。

大塚家具の場合は、新株を発行し、その株式をヤマダ電機に40億円で購入してもらいました。

つまり、大塚家具はヤマダ電機に40億円で身売りをしたということになります。

まとめ

経営が悪化している会社においては、第三者割当増資によって、自社株を購入してくれる第三者がいることは、とても有益なことだと思います。

ただ、本当はそのようなことをしなくても、会社が安定していることが一番良いことであり、経営がうまくいっているのなら業務提携という形でおさまったのかもしれません。

大塚家具の娘さんも、父と争っていたときにはこのようなことになるつもりではなかったでしょうし、お家問題でゴタゴタした挙句の果てが身売りとなると、なんとも言えません。

今回の第三者割当増資でも、経営が安定せず、最終的に倒産という形にはならないように頑張ってほしいです。