たくさんの人の前での話すときのポイント

人の前で話をするときには、それがたとえ少人数であったとしても緊張するものです。

その緊張のせいで頭の中が真っ白になってしまったり、思ったように言いたいことが言えなかったり、マイナスなことが起こることの方が多いです。

そして、話し手が過度の緊張をしてしまうと、それが聞き手にも伝わってしまい、聞き手までもリラックスできない状況に陥ってしまいます。

では、このようなマイナスなことを少しでも改善するにはどうしたらよいのでしょうか？

今回は、たくさんの人の前で話すときのポイントについてまとめていきます。

たくさんの人の前で話すときのポイント

たくさんの人の前に出て話をする。

これを実際にしてみると本当に緊張します。

声がうわづったり、かすれたり、早口になってしまったり、息を吸いすぎて苦しくなってしまったり、頭が真っ白になって何を話すのかを忘れたり、大量の汗をかいてしまったり…。

緊張で起こることを挙げたらきりがありません。

ただ、多くの人の前で何かの発表をしたり、何かを伝えたりするときにはこの緊張を乗り越えて、さらに分かりやすく話をする必要があります。

何かを伝えるときの考え方

慣れていない方が多くの人前で話をするときには、緊張してしまって何を話しているのか分からなくなってしまうことがあります。

どうしても大勢の人に自分の話を理解してもらおう、同感してもらおうという気持ちが働いてしまうからです。

でも、これって考えすぎです。

全員に気に入られようとすればするほど緊張してしまいます。

それよりも、誰か一人でも理解してくれればいいなぁぐらいの感覚でいた方が、緊張しませんし自分もリラックスして話ができるので聞き手の理解度もあがります。

話をする準備をする

あらかじめ準備ができる場合には、準備をしておくことはもちろん有効です。

どのような準備が可能かを挙げたので参考にされてください。

① 話す相手のことをよく知っておく

聞き手が1人であろうと大勢であろうと、誰かの前で話をするのであれば、その相手のことを知っておくことで緊張をほぐすことができます。また、話をする内容の中に相手の興味や関心のあることを織り交ぜることで聞き手の理解度を高めることができます。

② 話のながれを決めておく

話をする内容を整理し、どのようなながれで話をするかをきちんと決めておきましょう。なんどか練習することでさらに良い内容に仕上げることができます。

③ 実物、模型、図、表、フローチャートなどを活用する

スライドを使用するときには、実物、模型、図、表、フローチャートなどを活用すると聞き手は非常に理解しやすくなります。

④ 黒板（白板）を利用する

スライドと同様、黒板やホワイトボードを使うと聞き手は理解しやすくなりますが、書くことに時間がかかったり、字が汚かったりする場合には逆に分かりにくくなるので注意が必要です。あらかじめ何を書くかが決まっているのならば、スライドを利用する方が便利です。

⑤ 練習をして自信をつける

いきなり人前で話すよりも、シュミレーションをしておくことでかなり気が楽になります。また、反復練習をすることによって自信をつけることもできます。練習をする場合には、声の大きさや話のリズムに注意して時間を計りながら行うと良いです。

本番に臨む

人前で話をするときの時間はその時々で異なりますが、どれだけ緊張していても、どれだけ練習していても、あっという間に終わってしまいます。

聞き手にとっては長く感じる話も、話し手にとっては結構一瞬の出来事です。

だからこそ悔いが残らないように以下の点に注意をしましょう。

① 呼吸を整える

人前で話をするときには呼吸を整えることが一番大切です。呼吸が乱れると、話し方も乱れてしまいます。また、どのような方でも人前で話をするときには早口になってしまいます。

早口になるほど、もちろん聞き手の理解度は下がってしまいます。この早口になってしまうことは頭で考えたからといってなかなか治すことができないので、人差し指で机を軽くトントン叩きリズムを取るなど工夫をします。

これを繰り返していくと話のリズムを取れるようになり、呼吸も整えられるようになります。

② 視線は聞いている人 or 遠くを見つめる

少人数に対して話をする場合には視線は聞いている人に置きます。ただ、大人数の場合には聞いている人ではなく遠くを見つめている方が、全体を眺めているようになります。

視線を手元にするのだけは全体にしてはいけません。聞き手は見るようにしましょう。

③ 聞いている相手が理解できるように

人前で話すことは、自己満足に浸ることではありません。相手に自分が話していることを理解してもらうことが大切です。そのためには、相手が理解できるように工夫をすることが大切です。

• 専門用語、外国語などはできるだけ使わないようにする
• 自分の知識や経験をひけらかさないようにする
• 言葉ははっきりと、適切な音量で発音する
• 聞いている相手の理解度を確かめながら話をする

また、棒読みでダラダラと話をすると相手は眠くなってしまいます。重要なポイントや特に耳を傾けてほしい部分など適切に間をおき抑揚をつけるなど工夫をします。

④ 質疑応答を行う

質疑応答を行うことで聞き手の理解度は深まりますが、それには話し手がその質問にきちんと答えれる状態でないといけません。そのため、しっかりとした準備が必要です。

たくさんの人の前で話すときのポイント｜まとめ

たくさんの人の前で話すことは、どれだけ場数を踏んだ人でもすごく緊張することはあります。

それだけ、自分が思い描くようにうまく話をするということは簡単にできるものではありません。

ですが、準備することで思い描くものに近づけることはできます。

自分の緊張をほぐしながら、聞き手が理解しやすい話の仕方を練習していきましょう。