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エコー検査をわかりやすく解説|放射線被ばくがないから安心!!

病院で行う「超音波検査(エコー検査)」。

この検査は、エックス線を使わずに簡単に行うことができるので、最近では、多くの病院で検査されるようになりました。

今回は、この超音波検査について、検査の概要や手順、検査を受ける際にかかる費用などについてまとめていきます。

超音波検査(エコー検査)とは?

エコー検査をわかりやすく解説|妊婦でも安心して検査ができる!!
引用:GEヘルスケアジャパン

「超音波検査(エコー検査)」とは、人の耳には聞こえない音(4MHz~15MHz)を体に当てて、その音が体の組織に当たって跳ね返ってきた音を画像として表示するものです。

音を使用しているため、X線を用いず放射線被ばくがありません。

そのため、妊娠中の方にも使用することができます。

また、検査の手順も他の検査に比較し簡便で、検査する部位にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる超音波を出すセンサーを検査部位にあてるだけで検査を行うことができます。

検査の種類によっては、胸やお腹にゼリーを塗って検査をする必要がありますが、最近では女性の診療放射線技師や臨床検査技師も増えたので、女性のスタッフに検査をしてもらうことも可能です。

超音波検査は、検査する部位によって検査の名称があります。

超音波検査の種類
  • 頚動脈エコー検査(首の動脈を検査する)
  • 心エコー検査(心臓を検査する)
  • 腹部エコー検査(お腹を検査する)
  • 乳腺エコー検査(おっぱいを検査する)
  • 下肢動静脈エコー検査(足の血管を検査する)
  • 甲状腺エコー検査(首にある甲状腺を検査する)

頚部エコー検査

エコー検査をわかりやすく解説|妊婦でも安心して検査ができる!!
引用:ささき内科・消化器内科

頚部エコー検査は、頚動脈(首の動脈)の内部の状態を調べる検査です。

脳神経外科などでよく行われ、動脈内の血管壁の状態や血管内にプラーク(血のかたまり)がないかなどを確認します。

首に検査用のゼリーを塗って行う検査で、患者の負担もほとんどありません。

頚部エコー検査でわかること

頚部エコー検査では、頸動脈の様子を検査することで、動脈硬化の早期発見や進行具合を調べることができます。

動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり硬くなったりしますが、その状態によって脳卒中のリスクが高まるので、定期的に頚部エコー検査を行うことは脳卒中予防の上でも有用です。

心エコー検査

エコー検査をわかりやすく解説|妊婦でも安心して検査ができる!!
引用:公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 榊原記念クリニック

心エコー検査は、心臓の動きの状態や心臓内部の血液の状態を確認する検査になります。

胸にプローブをあてて、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察します。

心エコー検査でわかること

心エコー検査は、心臓病の診断や治療方法の選択、治療効果の判定、手術時期の決定などに役立ちます。

腹部エコー検査

エコー検査をわかりやすく解説|妊婦でも安心して検査ができる!!
引用:三軒茶屋駅前 おなかクリニック

腹部エコー検査は、お腹にある臓器の状態を確認する検査になります。

腹部エコー検査は、人間ドックでも行われていて、最も多く行われているエコー検査と言ってもいいかもしれません。

検査は、お腹に検査用のゼリーをつけて行われ、上腹部にある臓器から順に下腹部に向けて検査を行っていきます。

腹部にある臓器は、食事をすることでしぼんでしまう胆嚢やガスが発生する消化管などがあり、正確な検査ができなくなってしまうので検査前は「絶食」になります。

また、膀胱を見る場合にはおしっこを溜めた状態で検査を行うので、検査前に排尿をしないようにします。

腹部エコー検査でわかること

脂肪肝、慢性肝疾患、肝細胞がん等の肝腫瘍、胆嚢ポリープ、胆嚢結石、総胆管結石、胆嚢腫瘍、胆管がん、膵がん等の膵腫瘍、脾腫、脾腫瘍、腎結石、腎腫瘍、水腎症、副腎腫瘍、腹水などの診断に有用です

乳腺エコー検査

エコー検査をわかりやすく解説|妊婦でも安心して検査ができる!!
引用:COLOR+DA(カラーダ)

乳腺エコー検査は、乳房のエコー検査になります。

乳癌健診などで、マンモグラフィー(乳房のX線検査)と合わせて行われます。

検査は、乳房に検査用のゼリーをつけて行いますが、心エコーと同様検査は女性のスタッフによって行われます。

乳腺エコー検査でわかること

乳がん、良性腫瘤(線維腫、のう胞、乳腺症)などの診断を行います。

甲状腺エコー検査

甲状腺エコー検査は、首にある甲状腺の状態を確認する検査になります。

頚部エコー検査同様、首に検査用のゼリーをつけて検査を行っていきます。

頚部エコー検査では首の横の方を検査しますが、甲状腺エコー検査では首の前の方の検査になります。

下肢動静脈エコー検査

下肢動脈エコー検査は、閉塞性動脈硬化症などの血管の病気に対してのエコー検査になります。

検査は、足に検査用のゼリーをつけて行っていきます。

足のつけ根を検査する際には、下着一枚になる場合もあるので、女性が検査を受ける場合には、検査を行うスタッフを女性にしてもらうなど対応をしてもらうようにしましょう。

検査を行う医療スタッフの違い

超音波検査は、病院ごとで検査を担当するスタッフが異なり、医師、診療放射線技師、臨床検査技師などが検査を担当します。

担当する職種が異なっても行っている検査の内容には違いはありません。

超音波検査が、放射線を利用する医療機器ではないため、どちらの職種においても扱うことができるというだけの話です。

ただ、診療放射線技師と臨床検査技師が合同で超音波検査を担っているということはなく、病院ごとでどちらか片方の職種が担当するように決まっていることが多いです。

ちなみに、診療放射線技師はCT装置で得られる画像と腹部エコー検査の画像が似ていることから、腹部エコー検査を多く行っている医療施設では、診療放射線技師が超音波検査を行っていることが多いです。

また、臨床検査技師は、脳波や心電図、血液データの分析などの業務を行いますが、その中にある心電図は心臓の動きや働きを検査するものです。

そのため、心エコー検査を多く行う医療施設では、臨床検査技師が超音波検査を行っていることが多いです。

エコー検査をわかりやすく解説:まとめ

超音波検査(エコー検査)は、放射線の被ばくもなく簡易的に検査ができる安全な検査です。

放射線被ばくがないことにより、妊娠中の方でも検査を行うことができます。

また、それに加えCT検査やMRI検査に比べて費用が安価というメリットもあります。

ただ、検査結果が検査を行うスタッフの技術によるところが大きいので、病状の見落としが起きることもあり、その点には注意が必要です。

そのため、超音波検査を受けるだけで安心するのではなく、医師の診断の中で必要な検査は追加で行う必要があります。