時事

あるタクシー会社の『指ペロ禁止』の通達文が面白い!!

職場で下の文面で通達されても、意味を把握するのかなり大変です(^^;)

指先に唾液腺と口の粘液腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改更すること

でも、この文章の意味合いはとっても深いです。

あるタクシー会社の通達

朝のニュースで見たあるタクシー会社の禁止行為の通達。

それが、あまりに面白すぎました。

その通達内容が、下の文面になります。

通達

今後一切すべての書類において下記の行為を禁ずる

指先に唾液腺と口の粘液腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改更すること

一見、何を意味しているのかが分からない文章です。

『指先に唾液腺と口の粘液腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改更すること』

ただ、この文章をきちんと見ていくと何を表しているのかが分かります。

とりあえず、4つの部分に分けて見ていきます。

① 指先に・・・・

これは、そのままですね。

「指先」ということです。

② 唾液腺と口の粘液腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等・・・

「口腔内に分泌された澄んだ液体」というおかしな表現をしています。

ですが、口の中にある液体と言えば「唾(つば)」でしかありません。

③ 湿り気を得た指先を利用して・・・

「湿り気を得た指先」とは、まさに、濡れている指ということになります。

ここで気になるのが、指が何で濡れているかということです。

そこは、②で示しているのが唾なので、「唾で濡れている指」ということになります。

④ 書類や紙幣を改更すること・・・

「書類や紙幣を改更」とは、書類や紙幣を数えたり触ったりするということです。

この4つの文の意味を合わせると、『指先に唾をつけて書類や紙幣を数えたり触ったりするな』ということになります。

つまり、簡単に言うと『指ペロ禁止』ということになります。

通達では、ぱっと見た感じ分かりづらい文章で、「指ペロ禁止」と書いた方がいいように感じますが、通達として出す場合には、このように分かりづらくしなくてはならないのでしょうか?

「指ペロ」の不快さ

学生時代は、よくおじさんの先生が、プリントを配るときに指をペロッとなめてからプリントを数えているものでした。

見ていて、そのプリントは絶対にもらいたくないと心に思っていたことが懐かしいです。

今では、なかなか見る機会のなくなった「指ペロ」ですが、たまに見てしまうと、とても不快に思ってしまいます。

若い人から見ると当たり前だが・・・

今回のニュースで、大きく取り上げられることになった「指ペロ禁止」ですが、納得いかないおじさん達もたくさんいるみたいです。

街頭インタビューでは、

  • 歳を取ると指先が乾くから指ペロしないと無理だ
  • タブレットとかでもするよ

などと、自分本位な発言を多数されていました。

確かに、年齢を重ねていくと、肌の油分が減っていくため、指先を湿らせたくなるのでしょうが、だからといって、周りの人と共同で使うものに自分の唾をつけていいという考えは間違っています。

「通達」は改めて考えるきっかけを与えた

今回、ニュースで取り上げられた「指ペロ禁止」の通達。

この通達がニュースで取り上げられることによって、日本で指ペロが不衛生でダメなことだと、きちんと認識できるきっかけを与えたと思います。

指ペロして、その指で触れた物を他者に渡す。

この行為は、通達がなくても自然になくならないといけないことだと思いますが、その部分は、怒られることのなくなった頑固なおじさん達がどうするかにもよります。

もともと指ペロをしない方もたくさんいると思いますし、一部の不衛生なおじさん達がいるからこそ、この通達が大きなニュースとして取り上げられるわけです。

モラル的におかしいと思われることが、通達やニュースではなく、自然になくなっていく状態になればいいと思います。