体の具合が悪いときには病院やクリニックなどの医療機関を受診しますが、受診のながれってちょっと独特で分かりづらいです。
診察を受けて薬をもらいたいだけなのに、あっち行って「問診」、こっち行って「検査」・・・ただでさえ体調不良なのになんだかぐったりしてしまいます。
せめて病院受診がどのようなながれで進んでいくかを知っておけば、気持ち的に楽なのに!!そんなふうに思ってしまう方もいるかもしれません。
そこで、そのような方のために、病院受診のながれとその中でのポイントを解説していきます。
病院受診のながれのチェックポイント!!
1.検温・アルコール消毒・マスク着用
新型コロナウイルス感染症が蔓延している現在では、病院に入る際には「検温・アルコール消毒・マスク着用」が必須になっています。
発熱患者は、発熱外来での受診になる可能性があるので、まずは医療機関に連絡をし指示を仰ぎましょう。
発熱の基準は、病院ごとの検温機器で設定されていますが、だいたい37.5℃で設定されていることが多いです。
発熱がない場合には、アルコールによる手指消毒、マスク着用で病院に入り受付を行います。
- 病院に入るには「検温・アルコール消毒・マスク着用」が必須!!
- 発熱がある場合にはあらかじめ医療機関に連絡をする!!
2.受付をする
病院に入ると総合窓口があるので、診察券・健康保険証の提示を行います。
初診の場合には問診票の記入が必要になり、氏名・生年月日・病状・アレルギーの有無・現在飲んでいる薬などの記入を行います。
また、他の医療機関から紹介状を持参しているときには提出します。
- 診察券の提示
- 健康保険証の提示
- 問診票の記入
- 他の医療機関からの紹介状を渡す
診察してもらいたい病状が、その病院で診察できない場合には受付時に他の医療機関を受診するように促されることがあります。病院受診をするときには、病院の診療科を調べてから受診することをおすすめします。
3.待合室で待つ
受付終了後は、待合室で診察の順番を待ちます。
診察待ちをしている間に、問診票の詳細な確認をするために、看護師からいくつか質問されることがあります。
このときに、問診票に記入できなかった細かい症状を伝えておくと診察がスムーズに進みます。
また、診察前に行える検査についても待ち時間を利用して行われることがあります。
- 診察の順番がくるまで待つ
- 必要なら看護師から問診票への記入内容の確認をされる
- 診察前に行える検査は待ち時間を利用して行われる
病院を受診される方には、初診(初めての受診)と再診(2回目以降の受診)の方がいます。いくら初診の方が早く受付を済ませたとしても、再診で受診の予約をされている方もいるので、そのようなときには待ち時間が前後する場合があります。待合室の患者数が多いときには、受付である程度の待ち時間を聞いておくとストレスを感じなくて済みます。
4.診察を受ける①
順番が来ると診察室に通され医師の「診察」を受けます。
診察は、問診票や他の医療機関からの紹介状などの情報をもとに話をしながら進めていきますが、外来患者数が多い病院では、どうしても診察時間が短くなりがちです。
医師は、その短い時間の中で患者の症状を診て、必要な検査や投薬を決めなければいけないため、きちんと自分の症状を医師に伝えることが重要になります。
医師が診察のときに質問するながれはある程度決まっています。そのながれにそってきちんと答えることができるように、あらかじめ考えておきましょう。
- いつから ➡ 昨日から
- どの部分が ➡ お腹の下の方が
- どのようなときに ➡ 食後に
- どのように ➡ 針で刺したような
- どうある ➡ 痛みがある
最初の診察で、検査が必要だと判断されれば検査をしてから再度診察を行います。検査の必要性がなければ、診察後に会計を行います。
5.検査を受ける
診察時に、医師が「検査」の必要があると判断すると、その検査を行うことになります。
検査は目的によって採血検査・血圧検査・レントゲン撮影・心電図検査など多くのものがあります。
検査によっては、予約を取る必要のものもあり、その場合には後日来院し検査を行います。
- 採血検査
- 血圧検査
- 検尿
- 心電図検査
- レントゲン撮影
- CT撮影
- MRI撮影
- 超音波検査 など
検査の種類によっては更衣が必要なものがあります。スムーズに検査を受けることができるように、着替えやすい服装で病院受診を行いましょう。
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6.診察を受ける②
検査をした場合には、検査後にそのデータを確認しながら再度「診察」を行います。
採血検査など、当日に結果を確認できないものがある場合には、検査結果が揃ってから、後日診察を行う場合もあります。
7.会計をする(次回の受診予約をする)
すべての検査、診察が終了すると受付窓口に戻り「会計」を行います。
このときに、再診が必要なばあいには予約を取ります。
会計終了後は、診療明細書と診療費請求書を受け取ります。
ちなみに、診療費領収書には、受診にかかった医療費が記載されており、診療明細書には、かかった医療費について各項目ごとの診療内容や処方された薬などの名前と、その診療報酬の算定の詳細が記載されています。
薬の処方があるときには、処方箋を渡されるので医療機関の近くにある薬局へ薬を処方してもらいにいきます。
- 会計で支払いをする
- 診療明細書と診療費請求書を受け取る
- 薬の処方があるときには薬局へ行く
病院受診のながれ|まとめ
病院受診のながれは、ちょっと独特なので慣れていない方だと分かりづらいものです。ただ、その中身は各セクションごとに分けられていて、そこでいろんな診療行為をしながら体の状態を診ていっているだけなので、それほど難しいことをしているわけではありません。
- 受付 ➡ 症状を伝える(問診)
- 診察 ➡ 問診票を見て診察
- 検査 ➡ 症状に合わせた検査
- 診察 ➡ 検査結果をもとに診察・薬の処方
- 会計 ➡ 診察費用、検査費用を合計して計算
病院やクリニックを受診する際には、その前にしっかりながれを確認してストレスを感じないようにしましょう!!